Chrome 117(2023年9月6日リリース予定)では、HTTPS通信を行っている際に表示されるロックアイコン(鍵アイコン・鍵マーク)がTuneアイコン(調整アイコン・調整マーク)に変更される。
なお、HTTP通信の場合は、「安全はない」表示が続けられる。
【変更前】ロックアイコン↓
【変更後】Tuneアイコン↓
変更理由
ロックアイコンは、「Webブラウザとサイト間の通信が第三者によって改ざん・盗聴できない」ことを示すものである。
ロックアイコンは、2013年の時点で、HTTPS通信が、Alexa Top 100万サイトのうち14%しかサポートしていなかった時代の名残りで、現時点では95%のサイトでHTTPS通信が利用されているため、ロックアイコンの意義が薄れている。
2021年の調査では、わずか11%のユーザーが、ロックアイコンの正確な意味を理解しており、89%のユーザーが正確に理解していないことが判明した。
ロックアイコンが「Webサイトの信頼性を示すもの」であると誤解しているユーザーが存在している。
もはやフィッシングサイトでのHTTPS通信の利用は、一般的であり、ロックアイコンが表示が信頼に値しないことをFBIは警告しており、信頼されたサイトではないことを示すために、ロックアイコンを廃止する。
Tuneアイコンの意味
- 信頼できるという意味の排除
- クリックできるアイコンということを明示
- 設定やその他のコントロールに関連付けられている
スマートフォン対応Chrome
- Android のロックアイコンが置き換えられる。
- iOSでは、ロックアイコンがタップできないため、完全に削除される。
- HTTP通信の場合は、「安全はない」表示が続けられる。