Acrobat「デジタル署名」と「証明」の違い

Acrobatで「証明書を使用」の時、「デジタル署名」、「証明(可視署名)」、「証明(不可視署名)」が選択できる。
「デジタル署名」は無料版のAcrobat Readerでも可能だが、「証明(可視署名)」、「証明(不可視署名)」は有料版のAcrobatのみ可能である。
「デジタル署名」は複数回の署名が可能だが、「証明」は1回だけしかできない。
「証明」では、デジタル署名の機能に加えて、以下の制限を実施することが可能である。

  • 署名後の変更許可を以下3つのいずれかに制限する。
    1. 変更を許可しない
    2. フォームフィールドの入力と署名フィールドに署名を許可
    3. 注釈の作成、フォームフィールドの入力と署名フィールドに署名を許可

「証明」は、MDP(Modify Detection Prevention)署名とも呼ばれる。署名済みの PDF ファイルを開くと「電子証明書のサブジェクトに記載された組織名」、「認証局組織名」、「認証局名」を確認できる。

文書の証明および署名

証明書を使用ツールでは、2 つの種類の証明書ベースの署名を適用できます。「デジタル署名」オプションを使用して、文書の内容を証明したり、文書を承認したりできます。

デジタル署名

証明書を使用してデジタル署名すると、その署名は承認署名と見なされます。

証明(可視または不可視署名)

「証明」オプションは、「デジタル署名」よりも高度な文書制御を提供します。証明が必要な文書の場合、他のユーザーが署名する前に文書を証明する必要があります。文書が既に署名されている場合、「証明」オプションは無効になっています。文書を証明する際に、他のユーザーが行うことができる変更の種類を制御できます。署名を表示または非表示にして証明を行うことができます。

「証明」または「デジタル署名」オプションを使用して行った署名は、欧州電気通信標準化機構(ETSI:European Telecommunications Standards Institute)によって規定されたデータ保護標準に準拠しています。また、両方の署名タイプは PDF 高度電子サイン(PAdES: PDF Advanced Electronic Signature)標準にも準拠しています。

https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/using/certificate-based-signatures.html


デジタル署名

デジタル署名
デジタル署名の署名パネル

証明

証明(不可視署名)
証明(不可視署名)の署名パネル

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